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ラボ(研究室)

REVO STUDIOUS アブガルシアのスピニングリールの進化

2015/1/28

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日本国内で広く販売されているスピニングリールのメーカーといえば、やはりシマノ、ダイワが2大メーカーというのは、釣りをされていない方でも釣具店でリールのコーナーを見渡せばよくわかる事かと思います。

それは、ベイトリール・両軸リールでも同じと言えますが、昔からテレビや一般雑誌などで広告写真に掲載されていたりイラストで見るリールのデザインは実はアブガルシアのベイトリールだったんではないかなぁと思いだしたりします。
例えば、2011年にお亡くなりになった服部名人(服部善郎さん)だったり古くから釣りに関わった方々の写真には、けっこうな確率でアブの両軸リールが一緒に写っていたように思います。
実際、現在でもアブガルシアにはバスフィッシングのトーナメントに出場するトッププロの多くが愛用しているREVOのシリーズがあったり、伝統のambassadeurがあったりしますが、そういえばスピニングリールはどうなんだろうというと、あまり良いリールは出てこなかったんだろうなというのが印象です。
開発にも携わっていらっしゃる河辺裕和プロも、以前何かの記事で「スピニングは仕方がないから他のメーカー(映像を見る限りシマノ製だったかと思います)を使っていた」というふうに書かれていたので、実際良いリールはなかったんだろうなと思うわけです。

ところが、数年前にアブガルシアは、Revo NEOSというスピニングリールを出し、そのプロカスタマイズモデルとして、河辺プロの使われているRevo YABAI、青木プロの使われているRevo Deezが登場しました。そして、昨年、REVO LTシリーズが登場したわけですが、昨年末、そのREVO LTのプロカスタマイズモデル REVO STUDIOUSが新しい仲間として我が家に来てくれました。
REVO STUDIOUSは、REVO LT 2000SHをベースとしていますが、小森嗣彦プロの監修で、オリジナルとは違った特化されたスピニングリールに仕上がっています。その中でも特徴的なのが、逆回転のスイッチをなくしてしまったことと、ハンドルノブがオフィスZPIのフラットノブSに最初からなっていることです。
逆回転スイッチの廃止
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フラットノブS
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ハンドルノブは、ZPIのフラットノブSは使ったことはありませんでしたので初めてさわってみたのですが、年末年始にかけて3度ほど釣行した際には、通常のハンドルノブに比べて個人的には違和感はなく、頼りない感じも受けませんでした。実際に魚を掛けてやり取りする際も滑ったりすることもなく快適でした。ZPIのハンドルノブでは、アルミのマシンカットノブは一部リールに使っていて、コンパクトで快適ですが厳冬期などの使用も考えると、このフラットノブSは「あり」だなと思います。
また、逆回転スイッチをなくした点については、はじめは戸惑うこともありましたが人間というのは不思議なもので、もともと無かったと思えば、ベールを返したり直接ラインを手で引き出したりすることで調整可能なため不自由さは意外となくシンプルであるが故に思わぬトラブルを起こす要因を減らしていると言っても良いかと思います。
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ハンドルを回したときの感触は滑らかです。ハンドル一回転で81cm巻き取るハイギアのリールのなかでは比較的軽く巻くことができます。実際にフィールドでキャスト後に不要な糸フケ(たるみ)を素早く回収できるため、そういった部分でのライントラブルも予防出来ますし、ミノー等を高速巻き(いわゆる高滝巻きなど)するのにも良いと思いました。

ドラグ性能については、最大ドラグ力が1kgという仕様となっており、ドラグがいわゆるズルズルの緩んだ状態から、かっちりと締めこまれて最大のドラグになるまでにドラグノブをおおよそ2回転半(半回転で5回分程)でした。各半回転づつではっきりとしたドラグの効き具合の差が感じられますので、魚を掛けたあとでドラグの調整をする場合でも頭の中で「これ位の引きならこんな感じ」と具体的な調整が可能だと思います。

ちょっと戻って、ハンドルのことについて個人的に思ったことですが、ハンドルの長さが50ミリのため、ちょっと長く感じたため替えのハンドルが無いか探してみました。ところが残念なことにアブガルシアの純正品はもとよりZPI等からも現行ではフィットしそうなハンドルがありそうにありませんでした。ハンドルを回して取り外しネジの形状をみると、唯一、かつてフルーガーのシュープリーム用にZPIから出されていたSSRCカーボンハンドルのMR45PSというパーツが合いそうなのですが、現在はどこのショップにも出されていないか品切れ状態のようです。ここはなんとか、純正品でREVO LT用の替えハンドルが出るのを待つかZPIさんがまた製造してくれるのを待つよりほかになさそうです。
このあたり、できれば国産のメーカーのように純正のカスタマイズパーツをたくさん出してくれると大変うれしいなと思っています。
本体のネジ穴
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ハンドル本体
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ハンドルのネジ
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スペック表
ラインキャパシティ/0.148mm/3lb130m
ラインキャパシティ/0.165mm/4lb100m
最大ライン巻取(cm)81cm
ギア比6.1
自重(g)182g
最大ドラグ力(Kg)1kg
ボール/ローラーベアリング9+1
メーカー希望本体価格(税抜)¥29,800
参考リンク

ピュアフィッシングジャパン
オフィスZPI

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