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ラボ(研究室)

ウィニングクローのテストと考察

2017/9/17


先日、DSTYLE(ディスタイル)から発売されたウィニングクローが手に入ったので、小型水槽でのアクションテストと他のクローワームとのサイズやアクションの比較をしてみました。
まずは、ウィニングクローの基本情報です。
長さは3.6インチということですが、ボディ本体の端から両端のアームの丸みを帯びているところまでが約9.5センチなので、ボディとアームまでを含んだ長さのようです。 ボディ自体は、約5センチなので表記の長さよりはコンパクトな印象を受けます。
重さは、8.5g程度ですので、シンカーをつけなくてもベイトタックルで十分キャストできる重量です。
ちなみに、比較の対象にしたドライブクロー3インチは、ほぼ5gジャスト。モコリークローは、ほぼ7gなので、似たサイズのクローワームよりもかなり重量のあるワームといえると思います。

ワーム自体の質感は、ゲーリーワームのような触り感じではなく、ドライブクローに近い質感です、パッケージから出すと大変ヌメヌメしております。
特徴的なのはアーム形状で、ノリーズの名作ワーム、エスケープツインのような扁平な形状ではなく、断面は厚みのあるT字型といった形状です。細かな溝が入れられているため想像以上に水をつかむ力は強そうです。
アームの先端には薄く扁平なツメがついており、さらに丸くカーブした先端は約1ミリ程度の“ファクトリーロック”といわれる固定部分があります。この箇所を引っ張ってはずしてしまうと、ノーマル時よりも細かく振動します。

ただし、水槽でアクションさせて気付いたのですが、アーム部分にかなりボリュームがあるため、ボディにフックをセットしてシェイクしてもそれほどアームは動きません。 大きくシェイクしてあげることでアームも水を掻くので、細かなシェイクでは水中ではそれほど大きなアピールにはならず、どちらかというとアーム先端の爪部分が細かくプルプル微振動します。
ある意味、使い方がかなりはっきりしたワームと言えるのではないかと思います。
テキサスリグやダウンショットリグでは、フォール時や大きなシェイクの動作でハイアピール、ネコリグなどで使うと途端にフィネスな細かい微振動するワームにもなれるといった感じなので、 あいまいに使うとこのワームの真価は発揮できないかもしれません。
個人的なお気に入りワームであるモコリークローは、テキサス、ネコリグでもシェイクするとアーム部分がブルブル振動して適度な水掻きをしてくれます、対してドライブクローはフリーフォールでも ツメ部分がパタパタ動き、シェイクしたときは素材の柔らかさの違いのためかモコリークローほどの水掻きにはなりませんがプリプリとよくアクションしてくれます。
いずれのワームもある程度適当に動かしてもワーム側がそれなりに一定のアクションをしてくれるので、同じクロー系のワームでも意識的に使い分けをすることで、さらなる釣果につながるのではないでしょうか。


ウィニングクロー3.6
ショートダウンショット時:
フック:ワーム321 #1/0 (がまかつ)
シンカー:ラウンド 3.5g
ネコリグ時:
フック:バサーズ ワッキー #2(DAIWA)
シンカー:ネイル 0.9g

参考リンク

DSTYLE(ディスタイル)
ゲーリーインターナショナル
O.S.P

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